GちゃんDIY奮闘記

Diy workshop 製造所G

生コンクリートの買い方 

<生コンの単位>
そこそこの量のコンクリートが必要になったら,生コンを工場に注文したほうが便利です。
生コンの単位は、m3(立方メートルですがりゅうべい)と言います。
昔は、mのことを米と漢字で表したそうです。(立法米を略して立米になり、りゅうべいと言います。)
生コン工場により最小出荷量が違います。また支払に関しては前金を要求する工場もありますので注意して下さい。
当地方では0.5m3以上から0.1m3単位で配達してくれます。生コン工場への引取は、0.25m3から売ってくれます。 地方により違いますので生コン工場に確認して下さい。

<注文の量の計算>

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注文の量は、縦、横、厚みをかけて計算します。
縦×横×厚み=注文の量
(例)幅4m・奥行き3m・厚さ10cmの土間のコンクリートを注文する時。
4m×3m×0.1m=1.2m3となります。 多少食い込みますので、1.3m3で注文した方が良いと思います。

<生コンの種類>

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そこそこの規模の生コン工場は、1,000種類以上の配合を用意しています。 しかし通常は30種類ぐらいまでのコンクリートが良く出ます。
上の伝票は、生コンクリートの納品伝票をコピーして、一部訂正した物です
2010年4月からのJIS改正に伴い、生コンの伝票に配合の内容が書かれています。 買った生コンに、1m3あたり、どれだけの材料が入っているのかがわかります。 のところがそうです。

生コンクリートの呼び方は、5項目あり、内容は以下の通りです。
1.コンクリートの種類による記号
普通は、普通コンクリートの意味。・・・舗装・軽量・高強度など色々ありますが、DIYでは、普通コンクリートです。
2.呼び強度とは、コンクリートの強度を指します。
呼び強度で、数字が大きくなるほど強いですが、価格も高くなります。
JISでは、18.21.24.27.30.33.36.40.......などありますが、 DIYでの小構造物は、18か21で十分です。
コンクリートの強度は、N/mm2で表しますが、呼び強度はJISで記号化された物ですから単位はありません。
3.スランプ又は、スランプフロー
スランプは、生コンのやわらかさで、大きいほどやわらかくて、使いやすいです。
JISでは、8.10.12.15.18.21....とありますが、DIYでは12か15をおすすめします。 スランプが大きいほど価格も高くなります。
スランプフローとは、生コンの広がりを表す数値で、特殊コンクリートでしか使いません。
4.粗骨材の最大寸法
粗骨材の最大寸法とは、砕石の粒の大きさを言います。 JISでは、15.20.40.....がありますが、 DIYでは、普通20を使います。 40は、土木工事の重力式擁壁などに使います。
うすい土間(5cm)を仕上げる時や、うすい部材に入れる時は、15(ジャミコン)が使いやすいですが、 価格は20mmコンクリートに比べて500円/m3前後高いと思います。
5.セメントの種類による記号
 は、普通ポルトランドセメントで、一般建築工事に多く使われます。 ホームセンターに売っている物がそうです。
BB は、高炉セメントB種で、一般土木工事に多く使われます。 高炉スラグを急冷して微粉末にした物(約40%)と、普通ポルトランドセメント(約60%)を混合した物です。 普通ポルトランドセメントより、初期強度が低いですが、長期強度は、普通ポルトランドセメントより大きくなります。 価格は、普通ポルトランドセメントよりも若干安い地区もあります。 近頃は、鉄筋コンクリートビルの杭及び地下部分に使われます。また、ひび割れが起こりにくい事もあり、 夏期の一般住宅のベタ基礎にも使われる事があります。
 は、早強ポルトランドセメントで、強度が早く出るセメントです。 N.BBは配合設計で28日強度で設計しますが、Hは7日強度で設計します。
要するに、N.BBの打設後28日の強度がHの場合7日で出ますが、ひび割れがNより起きやすいので、養生が重要です。 価格も、Nに比べて1,000円/m3ほど高いです。

<GちゃんのDIYでのおすすめは>
基礎(ベース部)    「 普通 18-12-20 N 」 「 普通21-12-20N 」
基礎(立ち上がり)土間「 普通 18-15-20 N 」 「 普通21-15-20N 」
■強度が高いほど、また軟らかいほど価格が高くなります。
 18-12-20Nと21-15-20Nでは当地方では500円/m3違います。
■JISでは呼び強度は18からありますが、水セメント比の規制で
 24からしか販売していない地方もあります。

<生コンクリートの注文の仕方>
■生コンの注文の仕方は(例)
・生コンを個人で注文したいのですが・・・わたしは○○です。
・支払い方法を教えて下さい。
・納入場所は○○市○○町○○番地、日時は○月○日の○時にお願いします。
配合は、普通コンクリートの18の15の20のNです。
・数量は、1.5りゅうべいです。
・道路が広いので大型車でも小型車でもかまいません。
・電話番号は○○○○○○○○です。
・おいくらですか?
・それでは○日の○時によろしくお願いします。
※配合を忘れた時は、土間用、基礎用とか何に使うかを言ったら、 それに見合う配合のコンクリートを配達してくれます。

<生コンクリートの価格>
■生コンクリートの価格は、地方・地域により大変大きな差があります。
また、小口配達料・空席割増料とか、生コン価格以外にも、割増の設定がある工場も多くあります。
詳しくは、新しく生コンの価格を作りましたので参考にしてください。

<生コン工場に買いに行く時は!>

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少量の生コンやカラ練りコンクリートが必要になったら、生コン工場に買いに行きます。 量が多い時は、配達してもらいます。 受付は、事務所にあります。
左の写真は、生コン工場のプラントと言って、生コンを作るところです。 事務所とプラントは大抵別の建物です。

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事務所にはいると、受付と操作室が一緒になっている工場が多いです。
上の写真のプラントは、こちらの操作室から遠隔操作で練ります。 全てコンピューターで自動運転します。オペレーターは、画面で品質を確認してミキサ車に積み込みます。
大きなプラントもたった一人で操作しています。(*_*)
右端のパソコンは、出荷係が注文を聞いて配車する席です。

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お金を払って、伝票にサインしてから生コンを積み込みます。 プラントの黒いゴムの所から生コンが落ちてきます。 うまく付いていない時は放送で、「もう少しバックして下さい」って誘導してくれます。
写真は軽トラックが写っていますが、プラントの最低出荷量や積載重量の加減で、軽トラでは販売してもらえないプラントも多くあります。
初めて買いに行かれる時は、必ず生コン工場にお尋ね下さい(*^^*)

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